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暴れ犬マール

恐ろしい一言

今日、耳を疑うような一言が聞こえビックリしました。

バスを待っていると怒鳴り声が。日本語だったら意識しなくても声が聞こえてきたら何を言ってるか理解できるけど私は英語は聴こうとしないとただの雑音にしか聞こえません。

あまりに長く怒鳴っているからちょっと振り向いてみました。
タクシーが止まっており後部座席のドアが開いたままで「ドアを閉めろ」と言ったのが聞き取れたので「怖いタクシーの運転手がお客さん(よぼよぼの老人)が閉めずに去ってしまったからキレて『閉めろ!』と怒鳴っているのかな?」と思いました。

するとちょうど運転手が後部座席のドアを閉めに運転席から出てきました。運転手は女性で髪にスカーフを巻いたイスラム教徒の方でした。

よく見たらめちゃくちゃ柄の悪そうな白人女性がその運転手に向かって怒鳴っている。

「カナダ人らしくなれ!」とか「カナダのやり方に慣れろ!」みたいなことをののしったなと思った瞬間、タクシーの去り際に確実に運転手に聞こえるように叫んだ最後の一言が「テロリスト!」

もう怖くて去っていくタクシーも叫んでいる超DQNカナダ人もどっちも見られず。


事の発端がわからないけどおそらくタクシーの運転手はお客さんにドアを閉めてもらうように言ったのでしょう。叫んでいたカナダ人がお客さんだったのかもわかりませんが最初から聞こえてきていた怒鳴り声はずっと同じ感じだったからこの運転手はお客さんに怒鳴ってないと思います。


ついイスラム教徒のタクシーの運転手の方の立場になって考えてしまい気持ちがどよーんとしました。私の言動が周りの人の意に沿わないときは心の中でこんなふうに罵られているのかな?と。移民を受け入れることで国の勢いを維持しているカナダですが移民をよしとしないカナダ人(白人)も実は居る。ほんの100年、200年さかのぼればこの人達のルーツも移民なんですけど。

トロントはもう人口の半分が移民なのでこういう嫌悪感を表に出す白人はまず居ません。でも私の今住む街はwikiによれば82%が白人とのこと。あのどこにでも居るよ!と言われる中国人がなんと1.9%しかいない。数字も示すように出会う人ほとんどが白人です。そして仕事を持ってきちんと生活している白人とそうでない(街にたむろしている)白人の差がすごい。教養がなんたるかを知らないような人達。正直言ってこういう人達には関わりたくないなと思っていましたが今日の出来事で恐怖心へと変わりました。
異文化の人達への嫌悪がなければ「テロリスト」の一言は出るわけがありません。でも今回のことはこのDQNカナダ人の無知、常識のなさの方に愕然としました。

あのタクシーの運転手には素敵な家族が居てイヤな一日を帳消しにしてくれるような笑顔で一緒に一日の終わりを過ごしてくれていたらいいなと思ってます。



by gratulerer | 2014-05-08 11:17 | カナダ

暴れ犬代表ラブラドールのマールのトホホネタです
by gratulerer
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