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暴れ犬マール

New キムとジェス

さて2ヶ月前の旅行記を書き終えて近況報告ですが、仕事は辞めてトロントに戻って参りました。
あの強烈な同僚に嫌気がさしたとかではなく就労ビザが切れたからです。
日本がかなり涼しくなる頃に帰国します。
猛暑便りを聞くにつれ、仕事を辞めてすぐに帰国しなくて良かったとホッとしています。

例の仕事場ですが辞める前はアンが居た頃よりもっとひどい状態になり、辞めた後は伝え聞いた話で地獄絵図化したそう。
ここ2ヶ月に起きたことを一気に報告します。

アンが辞め(ほぼクビ)その後、キムという白人20代後半女子が入ってきました。
前から居るイジワルなキムと区別するためイジワルな方をOldキム、新しく入ってきた方をNewキムと呼んでます。
Newキムは3週間前に系列病院でパートタイムとして働き始めトレーニングを受けていたところ私の働く病院でフルタイムの募集が出て移ってきました。ということでオリエンテーションとかマスクフィットテストとかアカウントの設定とかこまごましたことはすべて別の病院で終えており、さらに私達がちょうど導入しようとしていた新しいシステムについて別の病院でトレーニングを受けていたので知識があり、加わった直後は「いい人が入ったね」と皆話していました。

が、すでに田舎の白人女性にアレルギーを生じ始めていた私には「うわー。またいかにも・・・な人が来た。荒れるぞぉ」の予感。

腰までの金髪を束ねもせず、バッサバッサ振り回して仕事し、膝より短いスカートはいてふくらはぎのどでかいタトゥーをさらけだし、すぐに疲れて(かなり大きめの体格)座ってばかりで休憩時間も長めに取る。これらは働き出した最初の週の彼女の行動。

上記の新しいシステムに関して知識があるのはいいけどあくまで3週間トレーニングを受けただけ。なのに「あーしろ、こーしろ」と意見言いまくり。系列病院で同じシステムを使っているというだけで扱う科とか診療の内容は全く異なるので別の病院では機能したやり方が私達の病院でもうまく行くとは限らない。なのに「あっちではこうやっていたから、そうするべき」と何かにつけて反論。

どこからその自信がくるのかわからないけどトレーニングしようとしても「わかってる」と聞かない。勝手にわかったつもりでどんどんやるから彼女が加わってから今までなかったミスの報告が増えた。
薬を間違った病棟にデリバリーするとか。

一度はインスリンのカートリッジが冷蔵庫ではなく普通に室温の薬を保管するボックスにポイっと配達されて置かれているのを見つけた。Newキムが配達に先に出てそれを私を追いかける形だったので彼女が置いて5分後くらいに私が見つけ冷蔵庫に入れたし、彼女がやったのを現行犯で見つけられた。一事が万事こんな感じ。

ここまででもNewキムに関しては「?」という印象ですが、ジェスと仲良くなったことで事態は最悪に。

ジェスは4月にアンと同じ頃、働き出した24歳のもちろん白人女性。彼女も別の系列病院からの移動。ジェスはすでに10ヶ月近く働いていたので即戦力でした。が、それが仇となりジェスは前の職場が恋しくて私達になじむ気ゼロで前の職場で募集が出たらいつでも戻ってやろうという気満々。
(実際、私が辞める直前に募集が出て移動の希望が受理され、私が辞めた1週間後にジェスは元の病院に戻りました。そのため現在人手不足に拍車がかかっております)

その病院は隣にあるためランチはそっちに戻って食べたり。隣といっても歩いて5から10分かかる距離。だからランチは30分間なのに45分くらい帰って来ない。
さらに彼女は2歳の娘を病院のデイケアに預けている。
前の病院はみんなシフトが固定で8:30-4:30だったため5時のお迎えに余裕で間に合った。
が、私達の病院は8:00-4:00から11:00-7:00と一時間刻みでバラバラのシフト。4時や5時に終わるシフトでない日は5時に一旦、お迎えに行き旦那さんにバトンタッチする必要あり。

その事情をみなにきちんと話してくれたらよかったのに。
5時上がりの日は必ず5時きっかりにあがりたい。また遅番の日は一旦5時きっかりに居なくなるけど戻ってくるとか。
人手不足で5時上がりの人はみな残業しているし、遅番の人も5:00-5:30が休憩時間だけど実際、5時に抜けることは難しく休憩時間が5:30とか6時に延びている状態でした。
そんな中、ジェスは5時になったら何も言わずに消える。

その状況にぶちきれた気のきついポーラがかなりの勢いでジェスに文句を言ったらしい。
そしたらジェスは「11:00-7:00のシフトの後半の休憩は5:00-5:30って決まっているのに定時に抜けて何が悪いの?あなたに注意される必要はない。それにどうせ私は2週間後に前の病院に戻るんだからここでナイスにする必要はない」とくってかかったそう。

もう、こういう白人女性の気の強さが本当にイヤ・・・。

ポーラVSジェスの戦いの火蓋が切って落とされた。

そしてジェスとNewキムが異なる病院だけど二人とも同系列の別の病院から移ってきたことや年齢が近いことから急激に仲良くなる。ジェスはこの時点で2ヶ月くらい働いていたので私達や病院に感じていた不満、悪口をNewキムに全部吹き込んだ。私が働いた最後の一週間はジェスとNewキムが常におしゃべり。運悪く、ジェス、Newキム、ポーラが同じ場所で働くシフト。ポーラと他の二人の間にすごく高くて分厚い壁が見えた。

ジェスに「あんなやつらに遠慮することない」とでも吹き込まれたんでしょうか、Newキムまで上司に「ポーラの態度が気に入らないんですけど」と告げ口する始末。

私が抜け、その翌週ジェスが抜け・・・。
その後はカオスです。

Newキムは唯一仲良かったジェスが居なくなり彼女も前の職場に空きが出ないかそればかり伺っている様子。何をしたのか知らないけど足の指を骨折し、元々動かなかったキャラがさらに動かなくなったらしい。

元の病院に戻りハッピーなジェスは「暇だから」とNewキムとおしゃべりするためだけに訪れたり。(ジェスの戻った病院は暇で有名)(どの面下げて来られるんだって思う。)

Oldキムは相変わらず怠け者でいまだ持病のため取り返せていない車の免許を理由に「8:00-4:00しか働けないから」と4時きっかりに帰宅。働いている間も他の人を助けることは絶対になし。

働き者の若いステイシーはおじいさんのご不幸で忌引き。ステイシーが新しいシステムの責任者になり頑張ってやっていたんだけど一般ユーザーが使いこなせる状態にまで全然できないまま忌引きを取ってしまったので彼女の代わりになった人が発狂。

気難しいキャシーは「もうリタイアする」と半泣きで言い出す。

ポーラは仕事は早いけど性格がきついからNew キムとは喧嘩したまま。

性格も優しく仕事もできベテランで一番の人格者ケリーがこれらの状況に最後、ぶちきれ「I am very ANGRY.」という件名の長文メールを一番上の上司に送りつけたそう。

これらは2週間前に聞いたことだけどその後どうなったかは怖くて聞けません。
心から今、あそこで働いていなくて良かったと思う。

そしてあの閉鎖的な白人ばかりの街を離れ、多文化のオープンなトロントに戻ってこられて幸せ。田舎の気のキツイ白人女性はしばらくお腹いっぱいです。





by gratulerer | 2015-08-06 03:38 | カナダ

暴れ犬代表ラブラドールのマールのトホホネタです
by gratulerer
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